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ロッテ・河村説人 スケールアップして復活へ/ドラフト下位入団選手の今

 


 一昨年のドラフト会議で4位指名を受けて、星槎道都大から入団した河村説人は現在、ZOZOマリンの秋季練習でリハビリメニューをこなしている。

 新人年の昨季は中継ぎで開幕一軍を果たすと、二軍で再調整となった5月から先発転向。7月7日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)で一軍再昇格し、プロ初先発で初勝利を飾ると、ここから白星を積み重ねた。

 球団新人投手では毎日時代の1956年に左腕・小野正一が記録して以来、実に65年ぶりの開幕4連勝。通算184勝でプロ野球歴代13位の通算2244奪三振を誇るレジェンドに並ぶ快挙だった。しかし、勝負の2年目は故障に泣くことになった。

 今年5月11日の楽天戦(楽天生命パーク)では5回3安打無失点の好投。5回二死満塁のピンチでカウント3ボールとしながらも、「動じないようにしたら、自分の気持ちをコントロールできる。気合だけです」と抜群のマウンド度胸で、11連勝で独走していた首位チームの勢いを止めた。

 ただ、体は悲鳴を上げていた。5月24日の広島戦(マツダ広島)で先発したのを最後に、一軍マウンドへ戻ってくることはなかった。二軍でも実戦登板を重ねたが、9月16日には大阪府内の病院で、「右尺骨神経前方移行術および右肘内側側副靭帯補強術」の手術を受けた。

 今季は4試合に登板し、2勝0敗。防御率3.32。実戦復帰までに5、6カ月を要する見込みで、来春の開幕の時期には実戦登板できそう。今はボールを投げなくても、じっくりと体をつくることに専念すれば、来季はさらなるスケールアップも期待できそうだ。

写真=BBM
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