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広島・遠藤淳志 チームを明るくする若き先発ローテ候補/ドラフト下位入団選手の今

 

来季の遠藤は先発ローテーション投手としてフル回転を誓う


 来季6年目を迎える遠藤淳志は、先発ローテーションに定着できるか真価が問われる。2017年秋のドラフトで5位指名されて霞ケ浦高から入団。1年目での一軍登板はなかったものの、2年目に中継ぎでデビューした。当時はビハインドの展開での登板が多かったが、初登板から10試合連続無失点などでシーズン中盤から後半にかけては勝っている展開でマウンドに上がることも増えた。3年目にあたる20年には先発に挑戦。19試合で5勝6敗、2度の完投勝利を挙げるなど、豊富なスタミナを誇った。

 しかし、2ケタ10勝を、と期待された21年シーズンは、一軍登板はわずか2試合に終わった。当時の二軍での日々を「キツくて長い二軍生活だった。もうこのまま終わってしまうのかなと感じたこともあった」と振り返る。

 今季はそれらの屈辱を跳ね返した。オープン戦から結果を残すと開幕先発ローテーション入り。4月には2年ぶりに白星も挙げた。新型コロナウイルス感染などによる離脱はあったが、大半の時期をローテーション投手として過ごすことに。シーズン最終盤は試合数の関係から中継ぎ待機を強いられたが、計算できる先発投手の1人になっていた。

 一方で数字としては4勝7敗。首脳陣の期待どおりの成績を残せたかと問われれば、疑問符が付く。新井貴浩新監督の下、迎える来季は、投手陣の支柱である大瀬良大地九里亜蓮らは32歳を迎えるシーズンとなる。まだ24歳と若い遠藤がローテーションに固定され貯金をつくれれば、チームの先発事情は一気に明るくなる。

写真=BBM
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