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中日・藤嶋健人 中日のドラフト5位は当たり年/ドラフト下位入団選手の今

 


 初のシーズン50試合登板を果たしたのは9月27日のDeNA戦(横浜)だった。2017年にドラフト5位で入団した藤嶋健人。「1試合ずつ信頼を得られるようにていねいに投げます」。5年目の昨季は48試合登板。届かなかった2試合を満たした。

 地元愛知の東邦高では1年夏から甲子園に出場した。マウンドにも立った。初登板初勝利の肩書をゲット。「知らないうちにどんどん注目されるようになって。わけが分からなくなりました」と振り返る。高3ではU-18の高校日本代表に選ばれた。

 各球団は打者・藤嶋に注目したが、中日のスタンスはまず投手、結果が出なかったら野手転向。当時を振り返り「打者にも興味がありましたけど、ピッチャーで何とかしたかったです」。2年目に一軍デビューして19試合に登板した。先発も8度経験した。

 竜のドラフト5位の系譜に偽りなしを証明したかった。2010年入団は大島洋平で、14年には祖父江。のちの最多安打、最優秀中継ぎのタイトルを手にしている。16年入団は阿部で、藤嶋が続く。

「1位でも2位でも、もっと言ったら3位でもありません。ですが、ずっとスカウトの方は足を運んでくださりました。何とか活躍して、恩返ししたいと思っています」と24歳は目を輝かせる。

 今後のキャリアでは先発再挑戦もあるかもしれない。「チームに貢献できるように頑張ります」。下位指名選手には下位指名選手のプライドがある。成績を出して、地位を築きたい。

写真=BBM
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