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巨人・坂本勇人 離脱で逆に際立った存在感/チームリーダーの2022年

 


 チームを率いる「鉄人」が、2度も長期の故障離脱を強いられた。キャプテン・坂本勇人の今季の出場試合数はわずか83。100試合未満に終わったのはプロ1年目の2007年(4試合)以来だった。

 昨季終了後、主将続投を原監督に志願して球団最長8年目に突入した。「自分の成績アップ、まずはそこ。それがチームにとってもプラスになると思う」と意気込んで迎えた16年目は、ケガが相次いだ。

 開幕直前の左脇腹痛は軽症で、約1週間のうちに戦列に戻ったが、4月30日の阪神戦(東京ドーム)の守備中に右ヒザの内側側副じん帯を損傷。プロ入り後、初めて1カ月以上に及ぶ離脱を味わった。さらに、7月7日に腰痛で再び出場選手登録を抹消し、3度目の離脱となった。リハビリに時間をかけ、復帰は8月16日のDeNA戦(横浜)だった。

 そこからは不動の遊撃手として出場を続けたものの、2年目以降に続けていた100試合以上の出場は14年でストップ。最終的には打率.286、5本塁打、33打点と、通算2205安打の主将にとってはやや物足りない数字に終わった。チームも5年ぶりのBクラスとなるリーグ4位に沈んだことが、あらためて坂本の存在の大きさを物語っていた。

 指揮官が「真のリーダー」と認める大黒柱は、10月の秋季練習で連日、体を追い込み、異例の秋季キャンプ参加も決断。来季3年ぶりのリーグV奪回には、背番号6の復活が欠かせない。

写真=BBM
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