シーズン後、昨年開幕投手を務めた二木康太は、若手に交じって宮崎へ向かった。
「何かをつかんで来季へ向かいたい」――。
そんな思いがあったのだろう。
10月中旬、ZOZOマリンで行われていた秋季練習を切り上げ、フェ
ニックス・リーグに途中から参戦した。まだ監督就任前、ピッチングコーディネータだった
吉井理人新監督がロッテ浦和球場に足を運んだ際に、「フェニックスで投げたい」と志願し、実戦マウンドに上がることになった。
「(2020年に9勝したが)よかったときと比べて、今年は四球が多くなっていた。簡単に言えば、カウントが悪くなっていたので、打たれる可能性も高くなる。そこを何とかしたいので、フォークをいろいろと試行錯誤したい」
昨オフから直球の質の高さを求めて、投球練習に取り組んだ。効果はあった。自分自身も、その手応えは感じていた。
その一方で、自慢のコントロールがバラつくようになった。「直球は昨年よりもよくなったが、ほかの部分ですよね。ボール先行になったら直球を1、2、3で狙われるし、フォークを投げても見逃された」と振り返る。
だからこそ、フォークでカウントを整えられるようになれば、新たな投球パターンを構築できると考えているのだ。
フェニックス・リーグでは10月30日の
オリックス戦(SOKKEN)に先発し、5回3安打1失点。今季は2勝4敗。オフも課題克服を目指し、来季こそは先発ローテをしっかりとつかんで、自身初となる2ケタ勝利をマークしたい。
写真=BBM