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西武・鈴木将平 見えた打撃スタイル 松井新監督の下、攻守走で輝く/来季こそ主力に

 

首脳陣からの期待は高い鈴木


 鈴木将平にとって6年目は実りの多いシーズンとなった。初の開幕スタメンに選ばれ、打順もチームが最も試行錯誤している「一番」で起用と、首脳陣からの期待は明らかだった。だが、思うような結果を残せず、5月2日に登録抹消。しかし、結果としてこのファームでの時間が非常に有意義なものとなった。

「最初は力と力で相手投手とぶつかるという感じでやっていたのですが、ファームでは『バランスよく振る』ということを考えて、力いっぱい振り過ぎない、イメージでは8割ぐらいの力で振ることを意識したことで結果がついてきました」

 シーズン通しては58試合出場、53安打、1本塁打、13打点、打率.250を記録し、いずれも自己最高の成績となった。

 打撃スタイルが見えたことで、秋は技術面の向上に着手する予定だ。松井稼頭央新監督や平石洋介ヘッドコーチらと話し、「ライオンズは初球攻撃というか、思い切りの良さがスタイルの打者が多いので、もっと粘れたり、多少ポイントがズレてもヒットが打てるような打撃を身につけられるように、技術的なところをやっていこう」と決まった。

 また、松井監督が就任早々から「足を絡めた攻撃」を目指すことを強調しているだけに、あらためて小技を磨く必要性を再認識。2018年にはイースタンで盗塁王に輝いているだけに、走塁面でも期待値は高い。今季は体重を9キロ増やしたため、俊足という武器が鈍ってしまっていた。だが、再び体を絞り、軽快さを取り戻す決意だ。

「質実剛健」。真摯に積み重ねてきた成果を、来季こそシーズン通して爆発させてみせる。

写真=BBM
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