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広島・野間峻祥 “機動力野球”復活のキーマン/来季こそ主力に

 

残留を決めた野間。自慢の足でチームを引っ張る


 巧みなバットコントロールに、脚力に守備力。野間峻祥は、どれを取ってもチーム屈指の実力の持ち主だ。それでいて、いまだ「絶対的な主力」という位置付けにはいない。野手キャプテンに就任した今季は99安打で打率.312も、不振やケガ、新型コロナ感染もあって出場は85試合にとどまった。プロ8年間で規定打席到達は2018年の一度だけ。1年間、試合に出続けること。それがもっとも求められることだ。

 今季は国内FA権を取得したが「獲得してもらったところでお世話になるのが一番」と権利を行使せず、単年契約でチームに残留することを決めた。慰留に乗り出していた新井貴浩新監督もひと安心。「やはり彼の力は必要。心強いし、頼りにしている」という言葉に、期待の大きさがにじみ出ていた。

 新井新監督は就任会見で、チーム再建のカギの一つに「カープ伝統の走り回る野球」の復活を掲げた。今季26盗塁は球団史上最少で、リーグ歴代でも04年の巨人(25盗塁)に次ぐワースト2位。7盗塁でチームトップだった背番号37は「今年こういう結果に終わったのも、僕らというか走れる選手の責任だと思う」と責任を痛感した上で、「来年は機動力野球を引っ張っていけるように」と力強く誓う。

 打席での執ような粘りも持ち味に、リードオフマンとしての適性も申し分ない。来年1月には30歳を迎える。不動の一番打者として、ともに18年にマークしたキャリアハイの116安打、17盗塁を最低ノルマとしてクリアすれば、おのずとチームの5年ぶり覇権奪回も近づいてくる。

写真=BBM
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