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日本ハム・加藤貴之 最少与四球左腕が最大級の貢献度で大台突破も/どうなる!? 契約更改

 

今季の投げっぷりが評価されて来季の開幕投手にも指名されている


 来季の開幕投手は、1億円プレーヤーとなって新球場の門出を迎えているかもしれない。左のエース・加藤貴之は今季、2年連続でシーズン規定投球回をクリアしてキャリアハイの8勝を挙げた。特筆すべきは与四球数。147回2/3を投げて、わずかに11個。「ミットを目がけて投げているだけ」という左腕が規定到達投手では72年ぶりに、シーズン最少与四球数を更新した。

 2ケタ勝利こそ届かなかったが、テンポよく投げて常に試合をつくっていく姿は、チームの先発陣でも最大級の貢献度だった。4月19日の楽天戦(楽天生命パーク)では100球未満の完封を意味する「マダックス」を達成。新庄剛志監督が投手陣に口酸っぱく言ってきた四球厳禁、テンポのいい投球を最も体現して、しっかり結果を残したことも大きなプラス査定要素だ。

 今季推定年俸は7300万円。初めてシーズン規定投球回に到達した昨季を踏まえた前年の契約更改では約1900万円アップだった。2年続けての規定クリア、そしてNPB記録まで打ち立てた抜群の制球力を発揮した今季の評価は、1億円の大台を超えても不思議ではない。

 すでに新庄監督から、新球場「エスコンフィールド北海道」で幕を開ける来季の開幕投手を通達されている。大役を任されたのも、頼もしさが増した今季の投げっぷりがBIGBOSSの心に突き刺さったから。来季の日本一奪回へフル回転が期待される背番号14は、チームを背負うにふさわしい評価を受けて、歴史的な先発マウンドへ向かう。

写真=BBM
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