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ソフトバンク・藤井皓哉 2度目のNPBでつかむ大幅アップ/どうなる!? 契約更改

 

“MVP級”の活躍を見せた藤井。来季は先発に挑戦する


 苦労人が、今オフは笑顔の契約更改を迎えられそうだ。セットアッパーとして大ブレークを果たした藤井皓哉は、今季55試合に登板して5勝1敗22ホールド3セーブ、防御率1.12。特に後半戦は主に勝ちパターンの8回を任され、「MVP級」の働きぶりを見せた。

 チームは惜しくも最終戦でリーグVを逃すという悔しいシーズンとなったが、残した成績や貢献度を考えても、苦労人右腕が今回の契約更改では大幅アップを勝ち取ることが予想される。

 2015年ドラフト4位で広島に入団。しかし、通算14試合で1勝、防御率7.94と結果を残せず20年限りで戦力外となった。21年は四国IL/高知でプレー。ソフトバンク三軍との練習試合での投球が球団首脳の目に留まり、昨オフ、育成契約で入団した。春季キャンプ、オープン戦で好アピールを続けると開幕直前に支配下契約。NPB復帰1年目となった今季の推定年俸は650万円だっただけに、今オフのアップ額のインパクトは大きなものとなりそうだ。

 チームでは17年オフに、16年途中に育成から支配下昇格した石川柊太が、推定年俸500万円から球団史上最高となる500パーセントアップの推定年俸3000万円でサイン。石川はこの年34試合に登板し8勝3敗、防御率3.29。中継ぎで22試合、先発で12試合に登板しており、今季の藤井と単純比較はできないものの、藤井が“石川級”の大幅昇給を勝ち取っても不思議ではない。「やれるのであれば、やらせてもらいたい」と来季は先発転向を目指す右腕のオフに、大注目が集まる。

写真=湯浅芳昭
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