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西武・與座海人 チーム2位タイの10勝をマーク 3倍増も期待できるサブマリン/どうなる!? 契約更改

 

5年目の今季、自己最多の10勝をマークした與座


 今季、チームにとって一番のうれしい誤算といえば、與座海人の躍進だろう。2018年に入団。1年目オフにトミー・ジョン手術を受け、2年目には育成選手契約も味わった。3年目の20年に復活を遂げ、一軍デビューは果たしたものの、昨季までの2シーズンの成績は3勝5敗1ホールドと、振るわなかった。

 今季も開幕先発ローテーション入りはしたが、初登板で打ち込まれ、二軍降格。だが、4月28日のソフトバンク戦(PayPayドーム)での登板を機に才能を開花させた。中継ぎ要員としての一軍再昇格だったが、同日の先発・スミスがアクシデントにより1回1/3で降板したことを受け、二番手で3回2/3を1失点に抑える好投。翌週から先発ローテに加わると以後、シーズン通してポジションを守り抜いた。

 7月30日のソフトバンク戦(PayPayドーム)では、初完投完封勝利も記録した。最終的には20試合登板、先発19試合で10勝7敗、防御率2.88と大飛躍を見せたのだった。10勝は高橋光成に次ぐチーム2位タイの成績である。当然、評価も相応に飛躍したことは間違いない。

 與座の今季の推定年俸は1100万円だけに、大幅アップは確実だ。先日行われた侍JAPANシリーズでは、初めて日本代表にも選ばれ、日の丸を背負ってマウンドに立った。そうしたプラスアルファも含め3倍増も十分期待できるのではないだろうか。

 今年5月に日本プロ野球選手会が発表した『年俸調査結果』の契約更改満足度は、西武は12球団中2位という高さだった。球団側の評価と選手の要望が、大筋マッチしている結果と言えよう。サブマリンに満面の笑みが見られるか、注目だ。

写真=BBM
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