圧倒的な成績で三冠王に輝いた村上
どんな金額になるのか、計り知れない。
ヤクルトの今オフの契約更改で最も注目を集めるのが、
村上宗隆だろう。今季の年俸2億2000万円(金額は推定)からどれだけアップするのだろうか。
「個人の成績としてはすごくいい成績を残せたと思いますし、目標は達成できたと思うんですけど、やっぱり最後日本一になれなかったという悔しさが自分の中で記憶に残ることですし、最後にしっかり勝って終わらせたかったというのはあるので、来年に向けてまた一つ目標を持って頑張れるところだと思います」
正力松太郎賞の特別賞を受賞した際、村上はそう今季を振り返った。日本選手最多のシーズン56本塁打を放ち、打率.318、134打点で令和初、史上最年少の三冠王に輝いた。さらに、最高出塁率(.458)のタイトルも獲得。成績は誰が見ても圧倒的で、どんな評価がなされるのかが注目だ。
高い向上心と、根っからの負けず嫌いの性格が村上を成長させている。シーズン中にも打撃フォームを試行錯誤し、ミズノ社製のバットも先端をくり抜き、グリップエンドをなだらかな形状にするなど改良。昨季、本塁打王(39本)となっても、さらなる進化を求めて挑戦する。そして、何より勝利を欲し、勝つために打つ。その姿勢が新たな偉業達成につながり、伝説を生んだ。
「みんなシーズン当初は不安ばっかりなので、終わってよかったと言えるシーズンを送れて、すごくホッとしています」
年末にはすごいご褒美が待っているはずだ。
写真=BBM