山本大貴との左腕同士によるトレードが成立。7月30日、
ヤクルトから加入した坂本光士郎は、ZOZOマリンで入団会会見を行うと、その日のうちに『特例2022』の代替選手として一軍登録された。
移籍後初登板は、その夜の
オリックス戦(ZOZOマリン)だった。4対6の8回からマウンドに上がり、
紅林弘太郎を三ゴロに打ち取ると、
若月健矢を二飛、
佐野皓大は左飛に仕留めた。1回無失点、打者3人斬りの見事なデビューだった。「緊張はしたが、しっかりと打者と勝負ができた」。順調な滑り出しと思われたが、8月に入るとすぐに、新型コロナウイルスで離脱することになってしまった。
移籍後の成績は7試合に登板し、1ホールドをマーク、防御率4.15だった。ヤクルト時代はすべてリリーフで通算63試合に登板したように、ロッテでもブルペンを支える左腕として期待された。「パ・リーグに来て、自分の得意な真っすぐがどれくらい通用するかと思ったけど、直球の精度も上げないといけないし、変化球もレベルアップしないと通用しないと感じた」と冷静に振り返る。
来季のノルマは「50試合以上登板」に設定する。
「入団したときから中継ぎで投げる以上は50試合登板を目標にしてきた。来年こそは目標を達成できるように頑張りたい」
これまでは直球でファウルを打たせる力勝負だったが、今後は変化球でカウントを整えることも意識する。
古巣はセ・リーグ連覇を達成した。「ロッテでリーグ制覇したり、日本一になってみたい」。そのためのレベルアップに、オフは取り組んでいく。
写真=BBM