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ヤクルト・山下輝 目標のプロ初勝利はクリア/新天地1年目のシーズン

 


 来季こそシーズン通して戦力となる。ドラフト1位で入団した最速151キロ左腕、山下輝の1年目が終わった。リハビリからのスタートとなったが、オリックスとの日本シリーズ第5戦の先発を任されるなど多くの経験を来季に生かす。

「本当に1年目であんな大舞台(日本シリーズ)を経験できることはうれしい限りですし、この経験を来年以降につなげていければな、と」

 シーズン終盤からの躍動は、必ずや2023年につながるはずだ。千葉・木更津総合高から進んだ法大1年時に左肘のじん帯再建手術を受け、東京六大学デビューは3年春。その後は、ドラフト1位指名を受けるまでに成長したが、4年秋に左前腕尺骨を疲労骨折。ルーキーイヤーも前半はリハビリに専念するなどなかなかチームの力にはなれなかった。

 それでも、9月30日の広島戦(マツダ広島)で8回途中まで無失点と好投しプロ初勝利。苦しみながらも前に進み続けた結果だった。「ケガをして入ってきて1年目は初勝利を目標にやってきていたので、最後の最後で初勝利できて、日本シリーズも経験できて、いい1年目だったと思っています」。言葉どおり最後の最後で次につながる経験を積んだ。

 松山・秋季キャンプではフィジカル面の強化や変化球の精度向上などを目標に掲げたが、コンディション不良で無念の途中離脱。それでも、必ずや来シーズンはフルで回転する。「開幕ローテーションに入りたいというのはそうですし、1年間しっかり戦える、投げきれるような体もほしい」。勝負の2年目に挑む。

写真=BBM
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