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オリックス・紅林弘太郎 大舞台の経験と悔しさを糧に「僕は練習から頑張るだけ」/秋の収穫

 


 若き大砲候補が高知での秋季キャンプでも収穫をつかんだ。20歳の紅林弘太郎が、着実にレベルアップしている。

 実りの秋を終え、高卒3年目の今季を「1年間戦って課題もあった」と振り返る。今季最終盤では選手会長の吉田正尚と打撃練習を行い「力が全然違うなと肌で感じた。これがメジャーに行くような打者なのか……」と実感。打撃のコツは「聞くんですけど、真面目に答えてくれなくて……」と苦笑い。リーグ3連覇を狙う来季は「(本塁打)20本打ちたいなと思います」と照れ笑いする。

 リーグ連覇&日本一を果たした今季は「何があっても最後まであきらめない野球を。自分の結果とか、正直どうでもいい。勝てるように。勝つためにやってます」と力を込めて臨んできた。昨季の日本シリーズは「初めてなので正直、何も分かりません。ガムシャラに頑張ります」と真っすぐな眼差しで挑み、今年の大舞台でも活躍を見せた。

 10月23日の日本シリーズ第2戦(神宮)では、初戦に続いてマルチ安打を記録。昨年と合わせて日本シリーズ通算11安打目を放ち、イチロー氏の通算10安打を上回った。それだけの場数、大舞台を経験できているのは、今後の成長にもつながる。

 今季終盤では代打を送られるシーンも見られた。

「悔しいですけど、仕方ない。僕が結果を出して、信頼を勝ち取っていれば起きないことなので。僕は練習から頑張るだけです」

 翌朝には、にこやかな表情で早出練習に出てくる背番号24の姿がいつもある。来季、飛躍の4年目とする。

写真=BBM
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