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阪神・小幡竜平 まずはライバル撃破 正遊撃手へ大きな期待/秋の収穫

 

打力をアップさせて正遊撃手獲得を目指す


 秋季キャンプを遊撃手として貫いた小幡竜平にとっては収穫の秋になったようだ。シーズン中は二塁だったが、みやざきフェニックス・リーグからショートで起用され続けた。

「二遊間は人が多いけど、その中でもチャンスだと思ってアピールしたい」

 フェニックス・リーグから、二塁から遊撃に回したのは岡田彰布新監督だ。小幡は監督のスポーツ紙に掲載された「守備力を重視したい」といったコメントを読んでいたこともあり、心構えはできていたようだ。

 攻守に非凡な小幡だが、今季は49試合出場にとどまった。スタメンは二塁で16試合。打率は.188、盗塁は0で、ほとんどが試合後半での守備固めだった。

 そこを岡田監督がショート中野拓夢を二塁に動かしてまで、小幡の起用方針を固めたのだ。大きな期待の表れで秋季キャンプでもやる気満々になるのは当然だった。

 もともと強肩の小幡だが、馬場敏史内野守備コーチから足さばき、捕球をたたき込まれた。また岡田監督からは「2割ちょっとぐらいは打ってほしい」と打力アップの注文も受けた。

「二塁と違って、しっかり足を運ばないと一塁がセーフになるし、一歩目からの足さばきをテーマにやっていきたい」

 ただ岡田監督がショート・小幡を明言していた一方で、ライバル・木浪聖也の評価が急上昇。新監督も「簡単にはいけへんな」と早くも前言撤回でショート争いの決着は来春に持ち越しとなった。

写真=BBM
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