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ロッテ・高部瑛斗 バットでも頂を目指して「確率を上げられる練習を」/わがチームの“○○王”

 


 盗塁王、ゴールデングラブ賞。快速を生かした走塁と広い外野の守備範囲でインパクトを残した高部瑛斗だが、安打数もリーグ2位、チームトップの148安打をマークしている。

 最多安打のタイトルを獲得した楽天島内宏明が161安打。その差は13本だった。「打撃の賞も、もちろん狙って今年もやっていました。でも、まだまだ実力不足で、足りない部分も多かった」と振り返る。それでも、打撃でチームトップの数字を残したことは、紛れもない事実だ。

 広角に打てるシュアな打撃を支えるのは、初球から積極的にバットを振っていく強気なスタイルだ。

「ヒットを打つことによって、相手にイヤがってもらえる。四球ばかり狙っていると、ヒットも打てなくなる。まずはヒットを打ちにいきたい」

 今季は一、二番をメーンに任されたが、自身の考えを崩すことは最後までしなかった。

 打率.274は今季のパ・リーグで7位にランクされる。来季は打率.300も期待される。「今年も目指してきたし、.270台前半ということで悔しかった。打率.300と言わず、.310、.320と確率を上げられる練習をやっていきたい」と安打数を積み重ねながら、四球も増やすのが理想だ。

 オフはウエート・トレーニングに力を入れていく。フリー打撃では、軽々とサク越えを連発するパワーを誇るが、今季はわずか3本塁打に終わった。尊敬する福浦和也ヘッド兼打撃コーチからは「本塁打も絶対に打てる」と太鼓判を押されている。来季は打撃タイトルも期待できそうだ。

写真=BBM
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