
このチームで優勝を目指す
ともにチーム最多となる27本塁打、86打点。
楽天の野手ではただ一人、全143試合に出場し主軸としてチームを引っ張った
浅村栄斗。ただ、新たに4年契約を結んだ会見の席では、心の底から悔しそうな表情も見せた。2022年シーズン、チームが4位に終わったことがその大きな理由だ。「自分の責任はすごく感じている。不本意なシーズンだった」と唇をかんだ。
悔しさをにじませた理由の一つは、チームでワーストとなる三振数(137個)にも表れている。チームが不調に陥った夏場は、好機での三振が目立った。ホットゾーンであるはずの外角高めの直球でさえ、手が出ない試合もあった。
好調時は守備でも体のキレを感じたが、1年間を通じて好調をキープすることはできなかった。時には誰よりも早く球場を訪れ、ロングティーで打ち込んだが、結果にはつながらず。「前半は良かったんですけど、チームと一緒に自分も調子を落としてしまった」。打率.252に終わったシーズンを、悔しそうに振り返った。
来季の目標を問われたチームの2冠王は「楽天に来てほとんどキャリアハイを残せていないので目指さないといけない。3割、30本塁打、100打点は毎年目標にしている。とにかくがむしゃらにやっていく中で(結果が)ついてくれば」と言葉に力を込めた。
西武時代の18年は打率.310、32本塁打、127打点と圧巻の記録をマークした浅村。目標とするキャリアハイの成績を残せれば、チームの優勝も見えてくる。
写真=BBM