紅林弘太郎が衝撃の「出塁ダイエット」を明かしたのは8月12日のソフトバンク戦（PayPayドーム）だった。同点の5回二死三塁から決勝6号2ランを放ち、にこやかに取材現場へスタスタと向かった。

　151キロの直球を右翼のホームランテラス席に運び「（感触は）良い感じでした」と口にした次の瞬間だった。「四球でもヒットでも1回、塁に出たら1キロ体重が減ると思ってます。だから、2回出塁したら、めちゃめちゃ食って良いみたいな感じです」と独自のルーティンを告白した。

　20歳の育ち盛りは決勝アーチよりも「出塁」を目指す。ベスト体重は「97〜100キロ」で、「いつもご飯はどんぶり一杯。1回塁に出たらラーメン追加。2回塁出たらご飯2杯目いくみたいな感じ」とニンマリと説明。「ご飯を食べるために野球やってます！」と愛嬌（あいきょう）たっぷりだった。決勝弾を放ったのだが「いやいや！ 一発だったら、そのまま（本塁に）帰ってきちゃうんで」と、追加のご褒美は与えなかった。

　高卒3年目の今季は「1年間戦って課題もあった」と振り返る。シーズン最終盤では選手会長の吉田正尚と打撃練習を行い「力が全然違うなと肌で感じた。これがメジャーに行くような打者なのか」と実感。打撃のコツを「聞くんですけど、真面目に答えてくれなくて……」と苦笑い。リーグ3連覇を狙う来季は「（本塁打）20本打ちたいなと思います！」と笑った。

　大食いで有名な紅林の自慢は「足のサイズ」で29.5センチ。V3へ、大きな足とともに踏み出していく。

写真＝BBM}