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巨人・丸佳浩 選球眼+打率アップ図る「四球王」/わがチームの“○○王”

 


 丸佳浩は自身3年ぶりの全143試合出場を果たした。丈夫な体、チーム2位の27本塁打を記録した長打力など多くの強みを持つ丸だが、四球を選べる選球眼も持ち味だ。

「打つ球、打たない球をしっかり判別しながらやっていくのは、すごく大事」

 相手投手との対戦後、ベンチでメモを取るなどして、相手の球筋や配球を研究。狙い球を絞るスタイルで、今季もセ・リーグ2位、チーム最多となる80四球を選んだ。「いいときは四球が増えてくる。何でもかんでも打ちにいくのではなく、しっかり割り切りながらはやれている」とシーズンを振り返った。

 広島時代の2018年には王貞治に次ぐ史上2人目、歴代4位タイの130個の四球をマークしたこともある。これは今季、歴代2位のシーズン56本塁打をマークしたヤクルト村上宗隆の118四球をしのぐ数字だ。通算ではすでに960個を積み上げており、順調なら来季中にNPB史上16人しか達成していない1000四球に到達する可能性が高い。

 今季は打率.272、出塁率.370。過去に2度記録している出塁率4割超えを目指す丸は、「僕の中で『塁に出る』ということに重きを置いてきたけど、よりよくするには打率を上げないと。現実的に出塁率4割(を達成する)には打率3割以上残さないと難しくなる」と、来季は打率向上が課題。好球必打を追い求める。

写真=BBM
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