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阪神・佐藤輝明 2年連続チーム三振王から本塁打王になる/わがチームの“○○王”

 

1年目に比べ三振の数は減った。あとは3年目の覚醒を期待したいところだ


 プロ入りから2年連続で120試合以上の出場した佐藤輝明だが、文句なしの「三振王」でもあった。ただし1年目は173三振で、今季は137三振と大きくは減っている。

 三振数が減少に転じたことに佐藤輝は「単純にボール球は見逃して、ストライクだけを打つ気持ちで打席に入っていました」と2年目の集中力を強調した。

 和製大砲。ルーキーイヤーは24本塁打、今シーズンは20本塁打をマーク。NPBで新人から2年連続20本塁打を超えた左打者は初めてだった。

 佐藤輝のフルスイングは魅力だが、三振のリスクがつきまとうのは長距離打者の常と言える。佐藤輝の場合は、昨年同様に今シーズンも徹底的に弱点である内角高めを攻められた。

 2年目は三振数が減少した一方で、四球は増加したという効果も。1年目が25四球で、今シーズンは51四球。つまり打席内で我慢できるようになった証拠とも言える。

「これだけ使ってもらえているのは期待されているからだと思っています。来年はもっときついと思うので頑張ります」

 岡田監督になった高知安芸の秋季キャンプでは「ステップ」「グリップ」を指摘された。守備力アップのため特守に取り組むなど攻守に注文をつけられた。

 岡田監督は「まだまだ物足りないし、鍛え足りない」と厳しかった。佐藤輝は「来年は僕たちが勝てるように」と意気込む。未完の大器の成長は首位奪回のポイントになる。
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