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巨人・松原聖弥 原点の「59」に戻って再出発/来季の雪辱を誓う

 


 原点回帰で再起を図る。松原聖弥は大きな期待とともに与えられた背番号「9」を、わずか1年で手放す。2022年は出場50試合で打率.113。悔しさとともに今季を振り返る。

「悔しい。本当にもう、結果を見てもらったら分かると思うんですけど、何もできなかった1年間だった。逆に今までうまくいき過ぎていた」

 昨季、135試合に出場し、打率.274、12本塁打、15盗塁。球団の育成ドラフト出身者で初となる規定打席到達を果たし、同出身者でプロ野球新記録の12本塁打をマーク。外野のレギュラー格となった。しかし、今季は結果に苦しみ、新加入のA.ウォーカー、G.ポランコの外国人に出場機会を奪われ、「一番(の要因)は守りに入ったこと。背番号もですけど、そういうプレッシャーというか。全然自分らしくプレーできていなかった」と、挫折を味わった。

 来季は背番号「59」に戻る。支配下昇格を勝ち取った18年途中から背負った「原点」に戻っての再出発に「そのときの気持ちじゃないけど、若々しく、アグレッシブにいきたい」と誓った。

 23年に向けたオフの自主トレは、ソフトバンク周東佑京と行う。同じ育成出身で日本代表経験もある韋駄天は1学年下だが、「年上、年下、関係なく質問したい。走塁も打撃も周東君はいいので、いろいろ聞いてみたい」と、貪欲に学ぶ意欲を示した。持ち味を磨き直し、必ずやチームの信頼を取り戻す。

写真=BBM
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