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ヤクルト・石山泰稚 守護神返り咲きに燃える/来季の雪辱を誓う

 


 悔しさを来季につなげる。石山泰稚がプロ10年目の節目のシーズンを終えた。38試合に登板し2勝0敗、16ホールド、防御率1.75。数字としては高いものを残したが、満足などしていない。求めるものはもっと高いところにある。

「一軍にずっといられなかった。安定していい成績を残せなかったというのが、すごく悔しくて。離脱してしまったのは本当に情けない」

 今季も抑えのマクガフにつなぐリリーフの一角としてフル回転が期待された。だが、調子が上がらず、6月末に出場選手登録を抹消されると約2カ月間ファームで再調整。「迷いが出てしまって、自分の中で整理できずに投げていた部分があった」と振り返った。大事だったのはシンプルな思考。オフシーズンは休まずに理想の投球フォームを固める覚悟で「もっと時間を作って、野球に向き合う時間をもっと増やしていけたら」と言葉に力を込める。

 守護神争いにも割って入る。今季38セーブを挙げたマクガフがメジャーリーグに再挑戦するため退団することとなり、全員にチャンスが回ってきた。「中継ぎをやっていれば一番後ろで投げたいという気持ちはある。自分自身も目標があるので、それに向かってやっていければ個人もチームも強くなると思うので目指していきたい」と石山。通算100セーブまで残り15で、通算500試合登板にも60試合と迫っている。

 救援陣は木澤や久保らが台頭し、地位は決して安泰ではない。「本当にいい刺激になっている」。争いに勝ち、ポジションを勝ち取る。

写真=BBM
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