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中日・高橋周平 2023年は三塁一本で勝負/来季の雪辱を誓う

 


 最下位に沈んだチームと同じように低空飛行のまま一年が終わった。

「悔しいシーズンでした。これというものもなく終わってしまった。来年が勝負だと思っています。しっかりできるようにします」と静かに決意を口にした。

 プロ11年目の今季はケガと不振に苦しんだ。開幕直前に左足首の捻挫で離脱し大幅な出遅れ。4月下旬に初昇格するも、7月中旬に右脇腹の肉離れを起こして再昇格は9月になった。

 78試合で打率.249、2本塁打、21打点。5年ぶりに規定打席にも届かなかった。オフには若手とともに秋季教育リーグ、そして沖縄キャンプに参加した。

「しんどいけど、やらないと。まだ期待してもらっているということ」。地道にバットを振り、ひたすらノックを受けた。出直しにふさわしいハードな日々を過ごした。

 普段は接点のなかった若手たちとも話すようになった。「結構知り合い増えたかも」と笑顔も見せた。

 年明けは恒例の大阪・日本生命の施設で行う大島洋平の自主トレに参加する予定だ。まだ28歳。来季は2019、20年にゴールデン・グラブ賞を獲得した三塁一本で勝負することになる。老け込むには早い。膝のリハビリ中の石川昂弥が戻ってくれば競争になる。

 立浪和義監督は「来年は良いほうを使う。それだけです」と語っている。もちろん負けるわけにはいかない。今季取得した国内FA権は行使せずにドラゴンズ残留を決めた。

「この球団で結果を残すしかない」。不退転の覚悟で12年目のシーズンに挑む。

写真=BBM
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