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西武・本田圭佑 最愛の“戦友”を守るべく成長し続けることを誓う右腕/増した責任感

 

今年はリリーフで真価を発揮した本田


 新型コロナウイルス感染による複数選手離脱というチーム事情から、プロ7年目で初めて本格的にリリーフ起用となった本田圭佑が、見事に過去6シーズンで積み重ねてきた努力を結実させた。「豊田清投手コーチから、『もともと立ち上がりは得意なほうだから』と言ってもらって、先発をやっていたときの初回だと思って投げていた」ことで、ショートイニングでより実力を発揮し、45試合、4勝2敗20ホールド、防御率1.97の好成績をマークした。

 先発と中継ぎでは単純比較できない部分もあるが、「7年間の数字を見ても、一番いい数字を残せたと思う」と本人も確かな手応えをつかんだ。球団からも「安心して見ていられた」と賛辞の言葉をかけられ、1740万円アップの年俸3000万円(金額は推定)を勝ち取った。

「言われたところでというのが第一ですが、このままリリーフでやっていくのがいいのかなとは思います」と自身も引き続き中継ぎ起用を視野に入れるなか、これまでセットアッパーとしてブルペンの核を担ってきた平良海馬が先発転向を直訴。貴重な勝ちパターンの一枠が空いてしまっただけに、本田の存在は必要不可欠となる。

「キャリアハイを目指したい。今年の数字よりも1つでも良い成績を残したい」

 その活躍が、チーム成績の重要なカギを握りそうだ。

 また、プライベートでも、2022年5月に第一子が誕生した。

「今年頑張れたのも、癒される息子の存在と、子育てプラス僕のこともしっかりと支えてくれる妻のおかげ」

 最愛の“戦友”を守るべく、まだまだ成長し続けることを固く胸に誓う。

写真=BBM
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