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DeNA・伊勢大夢 「いつかは超えたい」クローザーの背中を追って/増した責任感

 

今季は両リーグ最多の71試合登板を果たした伊勢


 獅子奮迅の働きに見合った大幅な年俸増が用意された。両リーグ最多の71試合に登板し、42ホールドポイントをマークした伊勢大夢は6440万円増の年俸9200万円(金額は推定)で契約を更改。球団からの高い評価に「うれしいことだけど、その分責任感は増す。来年以降は責任を持ってマウンドに立っていきたい」と自覚をにじませた。

 3年目の大きな飛躍だった。開幕から21試合連続無失点を続けて信頼を高め、勝ちパターンの一角として不動の地位を築いた。防御率は1.72と安定感は抜群。球宴にも初出場を果たすなど躍進を遂げ「いろんな経験をさせてもらえたシーズン。やっとチームに恩を返せた」と充実の表情で振り返った。

 ただ、目指すところはもっと高みにある。7月9日の巨人戦(東京ドーム)。1対0の8回二死一、二塁から登板し、回またぎでリードを守り抜いてプロ初セーブを挙げた。試合を締める役割に「終わったあとに、やっぱりいいポジションだなと思った」とクローザーとしての喜びを感じた。一方で「練習態度や背中で示すしかない。口で言って与えられるポジションではないし、あまり軽々しく口にしたくない」と、その座に指名される日まで黙々と自分の仕事に徹する考えだ。

 チームで抑えを務める山崎康晃はメジャー・リーグ挑戦と悩んだ末に残留を決めた。伊勢にとっては目標とする存在で「まだ学ばせていただける。背中を追って、ぜひいつかは超えていきたい」と喜びを口にした。救援陣の大黒柱を目指し、2023年シーズンもマウンドに立ち続ける。

写真=BBM
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