新球場で迎える2023年は勝負にこだわって頂点を目指す
新庄剛志監督がファンの前で“演説”した。2022年9月末に行われた札幌ドーム最終戦セレモニー。覚悟を持って、就任2年目へ向けた所信表明を行った。「来年は2位も6位も一緒です。日本一だけを目指して、ブレずに戦っていきたいと思います。みなさん、信じて付いてきてください」。超満員の観衆から、大きな拍手が起きた。
戦力の見極めに1年間を費やした、異例の「トライアウト」シーズンを終え、新庄監督は「合格者が野手、ピッチャー含めて8人」と明かした。「合格したメンバーはガチガチ(のレギュラー)で次のシーズン行きますって約束している。30打席ノーヒットだって約束した通りに(使う)」と、ある程度の骨格を固めて臨むつもりだ。
トライアウトの合格者の1人だった
近藤健介が
ソフトバンクへFA移籍したのは手痛い戦力流出となったが、同じく
オリックスからFA宣言していた
伏見寅威を獲得。トレードも積極的に行い、ドラフトではメジャー経験のある
加藤豪将も獲得した。戦国パ・リーグを勝ち抜くために“我慢”の1年を経て、しっかりと巻き返しへの新陳代謝を図った。
今季は新球場「エスコンフィールド北海道」が開業する歴史的な1年。昨季は「チャンスで打てなかったり、ピンチで打たれたり。そんな選手の姿を見て、ものすごく悔しかった」。同じ思いはしたくないし、させない。春季キャンプは初日から紅白戦を組み、選手には覚悟を問う。指揮官も様子見だった22年から一転、勝負にこだわって頂点を目指す。
写真=BBM