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ロッテ・吉井理人監督 自主性を重んじて「個別の時間を多めに設定して」/指揮官が見据える2023

 


 シーズン終了後に就任した吉井理人監督は、投手コーチとして日本ハムソフトバンク、ロッテの3球団を渡り歩き、ダルビッシュ有大谷翔平らを育て、その途中には筑波大大学院でコーチングを学んだ研究家でもある。

 そんな指揮官は、ナインに「自立」を求めている。就任会見でも「われわれはプロフェッショナル。自分の頭でしっかりと考え、自分の責任で行動して、それの結果が勝利につながる。そういう選手になってもらいたい」と、思い描く理想のチーム像を明かした。

 考えは早くも行動に表れる。2023年2月1日から始まる沖縄・石垣島キャンプは、「一、二軍撤廃」という異例の形でスタート。「キャンプは同じ場所で行うこともあり一、二軍の枠を設けず、みんなで取り組みながら、コーチ陣も全員で選手たちを見ていきたい」と、「吉井流の改革」を早くも推し進めている。

 練習内容についても「チームプレーはしっかりと行うが、実技の練習に関しては個別の時間を多めに設定して、自主的に取り組んでもらう」と、従来と変更点も生まれてきそうだ。投手コーチ時代と同じように、選手自身に「足りないもの」を考えてもらい、結論を導き出してもらうことが成長につながると信じる。

 投手部門の専門家ではあるが、攻撃についても序盤は大量得点を狙うことが効果的と考える。安田尚憲山口航輝ら若い長距離砲には積極的に長打を狙わせ、藤原恭大のような機動力があるタイプには中軸を打たせて、塁に走者がたまっても、波状攻撃ができることも視野に入れている。

写真=BBM
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