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中日・立浪和義監督 チーム改革を着々と/指揮官が見据える2023

 


 ドラゴンズファンの期待を一身に背負って船出した立浪和義監督の1年目のシーズンは最下位に終わった。

「最初からうまくいくとは思っていなかったけど、ベンチから見ていてずっと低迷しているチームだなというのは感じた。根本的に変えていかないといけないと思った」

 その思いはオフに行動となって表れた。平田良介に戦力外通告し、京田陽太阿部寿樹をトレードで放出した。

「いろいろな見方はあると思います。でも勝つために何が必要かを考えた」と指揮官は、自らが「一番大事」と語るセンターラインをゼロから構築する道を選んだ。

 遊撃に今季で3年目となる土田龍空のさらなる成長を期待。さらにドラフトでは内野手を4人も指名した。

 二塁についてはドラフト2位の明大・村松開人、6位の亜大・田中幹也ら新人が守っている可能性も大いにある。

「今年はある程度、若い選手を使おうと思っていたけど、来年は勝てる選手を使う。とにかく競争ですから」

 2月のキャンプは昨年の4試合から倍となる8試合の練習試合が計画されている。実戦の中でサバイバルが始まる。

「センターラインは守りを固め、左翼、右翼、三塁、一塁の両サイドで点を取る。それが理想ですね」

 右翼候補としてメジャー通算41発のアキーノを獲得した。貧打を少しでも解消できれば、一気にチームのムードは変わるはずだ。さらにアルモンテカリステも獲得し、ビシエドを含め外国人野手も競争になる。

「ファンは強いドラゴンズを見たい。そのために全力を尽くします」。立浪監督、勝負の2年目が始まる。

写真=BBM
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