ホップ、ステップ、ジャンプ──。入団1年目から少しずつ成績を伸ばしてきた安田尚憲は、干支にちなんだ新年の誓いを立てた。
「今年で6年目。三塁のレギュラーの座をつかんで、三塁手としてタイトルを獲りたいという目標を立てました。卯年なので、ウサギのように飛び跳ねるような飛躍の一年にしたいと思います」
昨季はキャリハアイとなる打率.263、9本塁打をマークした。それでもプロ3年目に将来性を買われて、四番に抜擢された潜在能力を考えれば成長曲線はまるでカメのように、ゆっくりとした歩みとも思えた。
今年4月で24歳となる年男は「そろそろ、ガツンと皆さんの期待をはるかに超えるような成績を残したい。ベストナインとゴールデン・グラブの両方を獲れるような、最高の結果を残せるように頑張ります」と、具体的な目標も口にする。
井口資仁前監督から、
吉井理人新監督に体制も替わる。新指揮官からは持ち味となる「長打」を期待されている。昨年8月の月間は打率.320、4本塁打の好成績をマーク。この調子をキープすることができれば、25本塁打以上も十分に期待できる。
「年末年始も身体を動かしていました」。ウエート・トレーニングで体を鍛え、故郷・大阪に帰省しても休むことはなかった。
「年男なので2023年と言えば、“安田だったなあ”と言われるような、いい一年にしたい」
未来を見据え、球団は経験を積ませてきた。ここからは、その成果を示す時となる。
写真=BBM