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日本ハム・宮西尚生 結果だけを求めて挑む覚悟のシーズン/最年長の意地

 

3度目の手術も乗り越え、背水の陣で復活を期す


 日本ハム一筋16年目。宮西尚生は今季、ついにチーム最年長選手となった。「まさかですよね。入団したときに、こんな歳まで野球ができると思っていなかった。自分がファイターズの年上になると思っていなかったので、ちょっと感慨深い思いはありますけど……」。6月2日に38歳となる2023年。ルーキーイヤーから続けてきた50試合以上登板が昨季で途切れ、置かれた立場は変わった。「僕の中で勝負の年だと思ってるんで。悔いが残らないように」。背水の1年。覚悟を持ったシーズンとなる。

 復活を期す今季は「チームに貢献したいという思いももちろんありますし……でも、今年に限っては個人のことだけを考えて、最後はやりたいです」。求めるのは、結果を残すことだけ。セットアッパーのポジションを奪い返すために、やる。「極端に言えば、目の前のバッター抑えりゃいいんでしょ……の思いでやる。次のリリーフ用意しているだろうな、最悪歩かせてもいいかとか、ずっとシチュエーションによって考えて投げてましたけど、そういうことは一切考えない。常(つね)、勝負」と、新たなシーズンを位置付けた。

 昨年9月に3度目となる左ヒジ手術も受けた。順調にリハビリ過程を歩み、1月4日にはブルペンで立ち投げ。球団の後押しに感謝しながら万全のコンディションで勝負の年に臨む。「何かを大きく変えるのは僕の野球の道ではない。それをするくらいなら辞める。今の自分の球を磨き直してチャレンジしたい」。積み重ねてきた自信は揺るがない。退路を断って、道を切り開く。 

写真=BBM
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