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西武・今井達也 「自分の立場と成績に責任を持つ」 確かな手応えをベースに飛躍/今年こそフル回転!

 

今年は最低でも2ケタ勝利が期待される今井


 当時エースだった菊池雄星(現ブルージェイズ)が2018年オフにMLBへ移籍してから高橋光成松本航と並び、「ライオンズ三本柱」としてエース級の活躍を期待されている今井達也。常時150キロ超を計測する直球のキレ、変化球の精度を見れば、そのポテンシャルの高さに誰もが胸を踊らせる逸材だ。21年、5年目で初めてシーズン通して先発ローテを守り抜き、規定投球回数にも到達。自己最多の8勝を挙げ、いよいよ本格的に2ケタ勝利が期待された22年だった。

 だが、開幕直前で内転筋を痛め、戦線離脱。復帰のメドが立ち、調整登板をした試合で再び左足首負傷と、故障を繰り返し、戦列復帰は7月7日まで延びてしまった。さらに、9月上旬には扁桃腺による熱発で約1カ月の登録抹消もあり、最終的に自己ワーストの9試合登板に。「悔しいシーズンでした。僕が最初から投げてもっと勝っていれば、もっと優勝も目指せていたんじゃないかという悔しさもある」。特に首位に立ち、優勝も見えていた9月での今井の離脱はチームにとって痛恨だった。

 だが一方で、リハビリ期間が今井を大きく変えることになったのも事実のようだ。「あの時期にいろんな方と出会いがあったり、いろんな視点から自分を見直す時間になり、いい時間になった」と話すとおり、フォーム改善や思考の成長は、復帰後の成績に如実に現れた。5勝1敗と初めて貯金を4つも作り、防御率も2.41と、昨季の3.30から大幅に改善されたのである。この確かな手応えをベースに、「もっともっと自分の立場と成績に責任を持って挑みます」と今季はさらなるレベルアップを誓う。

写真=BBM
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