今季こその飛躍を目指す。高卒3年目を迎える来田涼斗が、1月の沖縄自主トレで「
吉田正尚塾」に2年連続で入門した。
メジャー・リーグ移籍が決まった「師」とのトレーニングで汗を流す日々を送り、充実の色を見せる。昨オフのファン感謝イベントでは「体重(公称90キロ)は変えず、筋肉量を増やしたい」と肉体改造を宣言した。イベント中には、大食いバトル企画に参加。その際に吉田正から「焼き肉(を食べる機会)で大ライスを永遠に食べている」と明かされていた。飛躍の3年目に向けて、体をつくり上げた。
衝撃のデビュー弾を放ってから、2年が経った。2021年7月13日の
日本ハム戦(釧路)で七番・左翼でプロ初出場、初スタメンを果たすと、1回表二死一塁から初球を右翼席に叩き込む「プロ初安打&プロ初本塁打」を記録した。
NPB史上初の高卒新人記録で、快挙を達成した直後には「プロ初盗塁」もマーク。背番号38が圧倒的な存在感を見せつけた。
新人時代の21年は出場23試合で打率.211、2本塁打、8打点の成績だったが、高卒2年目の昨季は出場機会が減少。チームは26年ぶりの日本一に輝いたが、出場10試合にとどまり、打率.130、0本塁打、0打点と低迷。今季は奮起したいプロ3年目を迎える。
師の吉田正がレッドソックスに移籍し、左翼のポジションが空いた。今季こそ継続的な活躍で、定位置とファンの心をガッツリとつかみ取りたい。
写真=BBM