週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

巨人・坂本勇人 シーズンとチームに集中/今年こそフル回転!

 


 再起を懸けるシーズンになる。坂本勇人は34歳を迎えた。「最強ショート」の存在感に陰りが見えた昨季の不振を払しょくするべく、イチから鍛え直している。

「長打を意識してオフからやりたい。ケガが起きないような体づくりをやってきたい」

 チームが5年ぶりのBクラスに沈んだ昨季は、左腹斜筋筋損傷、右膝の内側側副じん帯損傷、腰痛と3度の故障で離脱が続き、2年目以降最少の83試合出場、5本塁打に終わった。「すごくコンディションに苦しんだ。全然打球が飛ばないなとかもあった」と、本来の姿からは程遠かった。

 昨季限りで8年間務めた主将の役割を岡本和真にバトンタッチ。これまで以上に自分自身と向き合い、復活に集中する。「(昨季から)どう改善していくか。新しいものも入れながら、いろいろトライしたい」と、新たに胸郭の可動域を広げるエクササイズを導入するなど、試行錯誤しながら、まだまだ進化を模索している。

 3月開催のワールド・ベースボール・クラシックへの出場を求める声もあったが、坂本は「栗山(栗山英樹)監督にコンディションについてやシーズンに集中したい旨を伝えさせていただきました」と明かした。レギュラーシーズンに向けた入念な調整を優先したのは、チームの3年ぶりとなるリーグ優勝のためだ。

 NPBの遊撃手史上最多出場を誇る名手に、このまま下降線をたどるつもりは、まったくない。

写真=BBM
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング