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西武・中村剛也 500本塁打の大台に近付くために 「1試合4打席立てるように頑張りたい」/記録への挑戦

 

キャンプはB班でじっくり調整を進める中村


 昨季、通算450本塁打を超えた中村剛也。もちろん次に視野に入れるのは500本の大台だ。到達すれば史上9人目の大記録。これまでは数字や記録に対して大きな興味を示してこなかったが、「500号は達成したい」と意欲を口にしている。

 到達まで46本に迫るが、昨年は12本塁打に終わっているだけに、「1年で行けと言われたら結構難しい数字なので、近づけるようにやりたい」と控えめに燃える。だが、一方で「今も(40本超を記録していたころと)変わらずいっぱい打ちたい」と本塁打への渇望は決して失せることはない。22年目に突入するが1試合でも早い記録到達に期待がかかる。

 昨季は88試合出場、打率.196、12本塁打と悔しい成績に終わった。大きな反省として「シーズンの入り方」を挙げる。また、打撃面で「ダメだったので、もう一回チャレンジします」と改良を誓う。その取り組みとして、今季は新しいバットで挑む。

「去年の途中ぐらいから、前に使っていた形をちょっと変えたのを作ってもらっていて。長さは変わらないけど、先をくり抜いてグリップを少し細くしました」

 自主トレ期間中に使い、感覚は上々。500号達成を生む新たな“相棒”となるか、注目だ。

 また、出場試合数、打席数も大きなカギとなる。

「レギュラーとして試合に出て、1試合4打席立てるように頑張りたい」

 そのためにも、コンディション調整はこれまで以上に入念なものになるに違いない。

 ほかとは一線を画す美しい放物線を描く中村のホームラン。一本一本、500号までのカウントダウンをファンは大いに楽しむことだろう。

写真=BBM
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