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巨人・中田翔 「300」を通過点にキャリアハイへ/記録への挑戦

 


 強打を取り戻した中田翔なら、今季中に悠々と到達するだろう。残り12本で、通算300本塁打の節目を刻む。NPB史上44人しか達成していない数字が、プロ16年目の最初の目標だ。

「ジャイアンツに来て、まだ1年間フルに出ることができてない。1年間しっかり試合に出られるような体力をつくっている。それを目標に頑張りたい」

 1月はチームメートの秋広優人日本ハム姫野優也らとともに沖縄・石垣島で自主トレを行った。「重りを持つのも大切ですが、体の反動を使うデメリットもある。自重はそういうことがない」と、ウエート・トレーニングに代えて自重を使った筋力強化に重点を置き、逆に振り込みの量を減らすなどして鍛錬を積んだ。自身に課すのは日本ハム時代の2015年以来となる全試合出場だ。

 目標どおりに試合に出続ければ、見えてくるのが300本塁打の大台だ。21年途中まで在籍した日本ハムで積み重ねた261本を含め、現在通算288本塁打。昨季は109試合の出場で24発をマークした右打者にとっては通過点だろう。

 21年の不振を乗り越えて復活した中田は、好調で四番に座った昨季後半の打撃スタイルをキープし、「長打も、ホームランも打ちたいですし、得点圏ではしっかり打点も稼ぎたい。去年と同じ感じでいきたい」と意気込んだ。目指すは20年のキャリアハイである31本塁打超え。中田翔が今年も、一発で魅せる。

写真=BBM
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