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ヤクルト・小川泰弘 大台到達は通過点に過ぎない/記録への挑戦!

 


 節目の数字が、はっきりと見えてきた。小川泰弘が、通算100勝に残り8勝としてプロ11年目のシーズンを迎える。

「100勝は一つの区切りだと思いますし、通過点としてしっかり超えていきたいと思います」

『通過点』という言葉に、今季に懸ける決意がにじむ。球団初のリーグ3連覇へ、先発投手陣の奮起は必要不可欠。中でもエースとして先頭に立つ右腕の成績はチームの勢いにも影響する。個人的な目標に掲げるのは「規定投球回の到達」と「2ケタ勝利」。これがクリアできれば、「100勝」という大台到達も、V3達成も見えてくる。

 昨季は、チームで唯一規定投球回に到達。8勝に終わったが、疲労がたまるシーズン終盤に好投を見せてリーグ連覇に貢献した。さらなる強化へ、オフシーズンは下半身の強化に重点を置いており「しっかり体重移動して、それに耐えられるだけの強い足腰を身に着けて、キャンプに入っていきたい」と意気込む。

 さまざまなことにも挑戦してきた。昨年は、トレーニングの中に水泳を取り入れた。自宅近くのプールに通って心肺機能を鍛え、投球時の上半身の連動性の向上に励んだ。

 1月3日に母校・創価大で行った自主トレーニングでは「甘い世界ではないので、しっかり挑戦していくという気持ちを持ってやっていこうと思う」と決意を新たにし、開幕投手についても「やるからには選んでいいだけるように」と意欲を示した。節目の数字を超え、再び歓喜の瞬間を味わう。

写真=BBM
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