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日本ハム・新庄剛志監督 最初の50試合を死ぬ気で臨む/指揮官たちの戦力構想

 

春季キャンプではパフォーマンスを封印して野球に集中


 BIGBOSS改め、新庄剛志監督の目線は日本一だけを見据えている。就任2年目は、トライアウトと位置づけた昨季の経験を生かして、一気に天下取りへ向かう。「来年は2位も6位も一緒です。日本一だけを目指して、ブレずに戦っていきたいと思います」とファンの前で宣言した昨季の本拠地最終戦セレモニー。その言葉は、年が明けて迎えた春季キャンプでも全くブレはなかった。

 一軍キャンプ地の沖縄・名護に入った1月30日。待ち構えた報道陣に「優勝だけを目指して。あとは、みんなが期待するパフォーマンスはあんまないから。野球だけやっていきます」と宣言。ド派手な登場も含めて神出鬼没だった昨春キャンプとは一転、毎朝9時前には電動キックボードを使って宿舎から最短ルートの導線を使って球場入りしている。

 1年前は二軍キャンプ地の国頭でキャンプ初日を迎えたが、今年は「行かない」と、きっちり線を引いた。BIG組(名護)、BOSS組(国頭)という呼称も廃止。育成至上主義から勝利至上主義へ。「俺の頭の中ではペナントレースは50試合しかない。スタートダッシュ。最初の50試合は死ぬ気で」と、優勝から逆算した戦い方を見据えるからこそ、パフォーマンスも封印している。

 強みは守りだと自負する。「ウチの投手陣は、たぶんレベルが高いと思う。少ない点で守り切る。それを50試合やっていけたら、そのあとはもうノリノリでいける」。野手陣も昨季の経験から目の色が変わっている。沖縄で下克上への雰囲気を高め、その気になってシーズンへ向かう。

写真=BBM
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