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ソフトバンク・藤本博史監督 プレッシャーをはねのけ、他を圧倒する/指揮官たちの戦力構想

 

大型補強を受け、「優勝」を断言する藤本監督


 これまでとは違う。「優勝するしかないんで。日本一になるしかないんで。目標は優勝じゃなくて、優勝します。そういう強い気持ちを持って1年間、チーム一丸で戦っていきたい」。藤本博史監督はきっぱりと言い切った。リーグ優勝から2年間遠ざかっている球団は今オフ、近年まれに見る大型補強に着手。日本ハムから海外FA権を行使した近藤健介や、メジャーの元セーブ王で昨季はロッテで圧巻の成績を残したR.オスナ、米球界から復帰した有原航平など、新戦力を相次いで獲得。「常勝球団」のプライドが垣間見られた。

 12球団屈指の巨大戦力を抱えることになった指揮官だが、今季は「レギュラー白紙」を強調する。宮崎春季キャンプのテーマに掲げたのも『競争』だ。「オリックスをはじめ、パ・リーグはどの球団も強い。王(王貞治)会長がおっしゃるように、2位と10ゲーム差をつけるくらい、相手を圧倒する気持ちで戦いたい。去年の10月2日(リーグ最終戦)のような思いはしたくない」。昨季はオリックスとゲーム差なしながら、直接対決の成績で2位に甘んじた。野球人生で初めて涙したという悔しさを晴らす気持ちは、並大抵のものではない。

 総額約70億円とも言われる大型補強に、ネット上では「勝って当たり前」といった声も上がっている。「すごいプレッシャー。これだけやってもらっているんだから勝たなきゃいけない。相手もうちを倒しにくるだろうし、当然不安もありますよ」。2年契約の2年目を迎える今季、さまざまな戦いの中で藤本ホークスが「常勝軍団」の復権を目指す。

写真=湯浅芳昭
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