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巨人・原辰徳 巨大戦力の過酷サバイバル「正しい目線で見極めたい」/指揮官たちの戦力構想

 

3年ぶりの優勝を目指す原監督


 支配下57人、育成48人で球団最多となる計105人。「今年は競争ができるチームになった」という分厚い戦力を、原辰徳監督はどう操るのか。野手構想についてはオフから考えを明かしてきた。

 捕手では「正捕手がいるのは非常に重要。その中でクローザー的な捕手がいるのも悪くはない」と、理想は1人を固定。昨季、104試合に先発出場した大城卓三が不動の地位をつかむか、岸田行倫小林誠司との併用になるのか、注目だ。

 内野手は一塁・中田翔、二塁・吉川尚輝、三塁・岡本和真、遊撃・坂本勇人の豪華布陣。全員が本来の力を出せばベストナイン総なめも期待できる。だが、原監督は34歳となった坂本について、33歳のエース・菅野智之とともに「彼ら2人に頼ってチームをつくっていたが、今年は冷静な目で尻をたたくだけでなく、状態が良くないなら代わりを立てる」とドラフト4位の遊撃手、門脇誠らにも熱視線を送る。

 外野は不動の中堅手だった丸佳浩を右翼へ転向させ、残りの2枠を競わせる。中堅の本命は新助っ人のL.ブリンソンだが、ドラフト2位・萩尾匡也や移籍組のオコエ瑠偉にもチャンスはある。左翼はA.ウォーカー増田陸長野久義らが火花を散らす。

 5年ぶりのBクラスとなる4位に沈んだ昨季からの逆襲へ、原監督は「二軍にも紙一重の選手たちがいてくれる。チームを構成する上で、目を凝らしながら正しい目線で見極めたい」と予告した。例年以上に過酷なサバイバルを勝ち抜くのは誰か。

写真=BBM
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