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DeNA・三浦大輔 競争と2つの指標「出塁率」「UBR」向上で目指す日本一/指揮官たちの戦力構想

 

昨季の2位からさらなるジャンプアップを誓う三浦監督


 三浦大輔監督が一貫して求め続けているのは、チーム内競争の激化だ。キャンプイン前日には「ショートはね、(競争が)激しくなるでしょうね。激しくならないと強くならない。奪い合いになるように」と語り、中日からトレードで京田陽太が加入した遊撃のレギュラー争いに期待した。

 京田は昨季こそ自己最少43試合の出場にとどまったが、2017年にセ・リーグ新人王に輝き、球界屈指の守備力を武器に通算700試合に出場した実績は十分。春季キャンプでは加えて、俊足強肩の有望株・森敬斗、好守が光る柴田竜拓、打撃が売りの知野直人、ドラフト3位・林琢真と遊撃を守れる4選手が一軍でしのぎを削る。

 昨季チーム最多の65試合に遊撃でスタメン出場したベテランの大和も鹿児島・奄美の二軍(B班)キャンプスタートながら、実戦が組まれる2月中旬以降に一軍(A班)に合流し、開幕スタメン、一軍入りをかけたサバイバルがさらに加速する。オースティンが昨季終了後に右肘の再手術を受け開幕に間に合わない中、外野陣も大田泰示楠本泰史蝦名達夫、新外国人のアンバギーらが激しくポジションを争う。

 指揮官は今季、野手陣に2つの指標でリーグトップを求めた。昨季リーグ4位だったチーム出塁率(.308)は.320以上に。盗塁以外の走塁での得点貢献度を示す指標「UBR」も昨季の5.2からの向上を目指し「2つ先の塁を目指す走塁」に取り組む。

 阪神に敗れた昨年のCSでは3試合で3得点に終わったように、課題とする要所での得点能力向上を図り、1998年以来のリーグ優勝、日本一を目指す。

写真=BBM
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