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ヤクルト・高津臣吾監督 日本一奪還へまずは守りから/指揮官たちの戦力構想

 


 細部までこだわり、頂点を目指す。沖縄・浦添の地から球団初のリーグ3連覇と日本一奪還へのスタートを切った。高津臣吾監督が今キャンプで求めたのは「緻密さ」。昨年の悔しさを胸に、隙のないチームをつくり上げる。

「隙を見せない、細かな部分にもしっかり目を配りながらできる野球を目指したい。いろんなことを感じた2022年だったので、今年は絶対に守り負けたくないと。細かなプレーをそつなく、当たり前のようにこなす選手も必要だと思いますし、そういうところは徹底して2月からやっていきたい」

 投手出身の高津監督はかねて「ローゲームをモノにする野球」を理想としてきた。昨季、12球団トップの619得点を挙げた強力打線が売りだが、あくまで基本は投手を中心とした「守りの野球」。1月中旬に行われた一、二軍合同のスタッフ会議では「守備を重視してキャンプを過ごしていこう」と伝えた。小さなほころびが大きな穴となるだけに、死角のない守りを築く覚悟だ。

 そして、頂に立つためには若手の台頭も欠かせない。昨年は投手では木澤尚文、野手では長岡秀樹内山壮真らが一軍の戦力として成長し、リーグ連覇の原動力となった。「若い選手は確変が起こるというか、一気にぐっと成長するときもあるし、予測がつかない部分もある」と猛アピールに期待した。

 他球団のマークもさらに厳しくなり決して楽な戦いではないはず。ただ、指揮官の描いた理想が現実となれば雪辱を果たす機会は必ず来る。

写真=BBM
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