即戦力の期待に応えた。昨季、日大からドラフト3位で入団した赤星優志は1年目から開幕先発ローテーションに食い込み、31試合に登板して5勝5敗、防御率4.04。先発と救援でフル回転した。
「昨シーズンの序盤は自分の投げたいところに投げられていた。中盤あたりから、自分では感じていない疲労がたまった結果が、ボールにも出ていた」
もちろん満足はしていない。シーズン中盤には先発で結果が残せずリリーフに回るなど、思うように勝ち星を伸ばせなかった。オフはトカゲ歩きなど「アニマルウォーク」と呼ばれる柔軟性向上のトレーニングで体幹を鍛え直した。
春季キャンプは一軍で過ごす。中継ぎも先発もできることが強みではあるが、「1年間、先発をやりたい」と黙々と腕を磨いている。宮崎キャンプ中の2月12日に行われた紅白戦では、2回1安打無失点と上々のピッチング。今季初実戦で順調な仕上がりをアピールした。
チームの投手陣では、開幕先発ローテーション候補の
堀田賢慎と
山崎伊織が2月4日にコンディション不良で一軍を離脱。赤星にもチャンスは十分にある。
「(今村司)球団社長に『やっぱり(ニュースの)見出しにならないといけない』と話をしていただいた。2ケタ勝利、見出しになることを目指して頑張りたい」と「珍目標」も胸に秘める2年目右腕。新聞紙面をジャックする日を夢見て、2年目も突き進んでいく。
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