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西武・本田圭佑 中継ぎ専念2年目は波を少なく/2年目のジンクスに挑む

 

シーズン通して安定したパフォーマンスを発揮することを目指す


 昨季、プロ7年目で初めて本格的に中継ぎでの登板に専念した本田圭佑。45試合で50回1/3登板、20ホールド(4勝2敗)、防御率1.97と、キャリア最高の成績を飾った。「先発のときから、もともと立ち上がりは得意なほうだから」との豊田清投手コーチの言葉に支えられ、「先発をやっていたときの初回だと思ってやっていたのですが、それが意外と合っていたんだと思います」。

 配置転換したからといって特別大きな変更をせず、普段どおりのまま臨めたことによって、「コツコツと6年間積み上げてきたものがいい方向に出たのかなと思います」。これまで継続してきた努力が大きな花を咲かせた。

 迎える今季、起用法が注目されるが、ブルペン陣からは平良海馬の先発転向が決まっているだけに、引き続きリリーフ起用が見込まれる。本田自身も「言われたところで、というのが第一ですが、このままリリーフでやっていくのがいいのかなと思います」と意欲を口にしている。昨季は4月末からと約1カ月出遅れたが、その後、一度も二軍に降格することなく一軍の主力として活躍し続けられた経験は非常に大きい。

 その中で、もちろん課題も出た。5月に0.00を誇った防御率が、6月は3.75、7月は0.82、8月は3.52、9月は2.70と、状態の波が激しかったのだ。「どうやったらパフォーマンスを落とさず、疲労をためずにシーズン最後までできるかをしっかりと考えてやりたい」。

 今季目指すのは、もちろん「キャリアハイ」。そしてもう一つ、「2019年に優勝したときの喜びをもう一回味わいたい」。最高のシーズンにしてみせる。

写真=BBM
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