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日本ハム・奈良間大己 ドラ5ルーキー「なまら君」が開幕スタメンも狙う/春の一番星を探して

 

春季キャンプでは攻守走に躍動し、開幕一軍へ大きくアピールした


 春季キャンプ一軍スタートの即戦力ルーキー・奈良間大己が日々、存在感を高めている。ファーストインパクトが強かった。2月1日の沖縄・名護。キャンプ初日に行われた異例の紅白戦で紅組の八番・遊撃でスタメン出場。3回に訪れた“プロ初打席”は初スイングで“プロ初安打”を放った。1ストライクからの2球目を振り抜き、左前へ運んだ。

 5回の第2打席では、また思い切りよくスイングして左翼への二塁打を放つなど、プロ初の実戦で3打数2安打。また、野球脳の高さを表現したのが、3回に成功させた二盗。「スローイングは大学と比べたらプロの捕手のほうがいいと思ったのでワンクッション置いてという感じです」と、いきなりディレードスチールにも成功。ノーサインの中で、自らの好判断で次の塁を奪った。もちろん、新庄剛志監督の心も奪った。紅白戦後に「新人の“なまら君”」とキャッチーに切り出した指揮官。「新人で2本ヒット打てるのはね。フリー打撃からヘッドのスピード感あるなって思ってて。えらいヒット打って。新人にしては素晴らしいアピールをしたと思う」と、素直にたたえた。

 25日の楽天とのオープン戦(名護)では代打で9回に出場し、初安打とサヨナラ生還の活躍。痛烈な二塁打を放って、執念のヘッドスライディングも見せた。

 常葉大菊川高時代は金足農の吉田輝星らと甲子園を盛り上げ、高校日本代表でも活躍した「静岡のジーター」。本職は遊撃手だが、その後の実戦では三塁手や二塁手としても実戦出場。二軍が国頭で行った韓国サムスンとの練習試合では“プロ1号”も放った。「これを継続しないと」。開幕一軍だけでなく、開幕スタメン奪取へアピールを続けていく。

写真=BBM
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