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オリックス・山下舜平大 サイズアップかつフォークを武器に「落ちるボールも意識してもらいたい」/春の一番星を探して

 


『秘密兵器』が今季こそベールを脱ぐ。2021年にドラフト1位で入団した山下舜平大がプロ初勝利を狙う。高卒3年目の20歳右腕は一軍登板の経験はないが、昨季のポストシーズンでは“中嶋マジック”の切り札として一軍帯同を続けた。

「今年は一軍で投げてみたいですね。まずは初勝利を。そこから勢いに乗れたらと思います。目標は先発ローテーションに入ることです」

 プロ2年目の昨季はファームで8試合に登板して2勝2敗、防御率3.31という成績を残した。

 今春の宮崎キャンプでは「ショートアーム」を取り入れた。右ヒジをコンパクトにたたんで投じるフォームで「メジャーで流行っているので参考にさせてもらっています」。エンゼルス・大谷翔平を彷彿するフォームでもあるが「まったく意識していないです。大谷さんの動画もあんまり見ないです。似てると言われるのはうれしいですけどね」と笑う。

 体づくりのために増量にも成功。「昨年の最後(10月末)よりも6キロ増えました。今は102キロです」と大台突破で、ブルペンではどっしりとした投球を披露している。

今季、最大の武器としたいのは「フォーク」で「今年は見せるだけじゃなくて、真っすぐ、フォーク、カーブで組み立てようかと。その投球スタイルでやっていこうと思います」と自信を深める。

「これまでは浮いたらカーブ、そのままだったら真っすぐ。そうじゃなくて、落ちるボールも意識してもらいたい」

 3月4日の阪神とのオープン戦(甲子園)で、非公式戦ながら“一軍デビュー”のマウンドに上がり、自己最速を更新する158キロをマーク。まだまだ進化を示す1年にする。

写真=BBM
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