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ロッテ・藤原恭大 理想を現実へ まずは定位置争いを制して幕張の地で躍動/レギュラー争いダークホース

 

レギュラー奪取へ強い決意で今年に臨んでいる藤原


 越えなければならない壁は高い。「結構固いポジションだと思う。そこに割り込んでいけるようにしっかりやっていければ」と話すのは、高卒5年目を迎える藤原恭大だ。

 外野の定位置争いは熾烈だが当然、負けるつもりはない。オフに、レッドソックスに移籍した吉田正尚に弟子入りして一緒に自主トレを行い、トレーニング法や打撃理論を吸収。飛躍へ向けて休むことなく汗を流して、キャンプイン後も精力的にバットを振った。

 必死な姿勢は実戦のプレーで示している。2月19日のヤクルトとの練習試合(浦添)に、一番・中堅で出場すると、第1打席に中堅を越える一打を放って一気にホームイン。ヘッドスライディングで生還する先頭打者ランニング弾と、定位置奪取を期する思いを体現し、21日の広島との練習試合(コザ)でも右翼席へ2ラン本塁打をたたき込んだ。

 レギュラー奪取へ勝負の年。周囲の期待が大きいのは、WBC強化試合に日本代表のサポートメンバーとし召集されたことからも分かることだが、いずれは真の日本代表への思い強い。昨季に描く理想の未来を聞くと「ピッチャーでは朗希(佐々木朗希)が、これから先のチームを引っ張っていってくれる存在だと思う。野手にもそういう選手が出てこないといけない。マリーンズはもちろん、日本を代表する選手になっていきたい」と決意を口にしていた。

 理想を現実へ。まずは定位置争いを制し、幕張の地で躍動してみせる。

写真=BBM
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