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オリックス・太田椋 好打を武器に正二塁手へ「ラオウさんたちもそう心がけている」/レギュラー争いダークホース

 


 目の色を変えてレギュラー奪取に挑んでいく。プロ5年目を迎える太田椋が、今季こその定位置獲得を狙う。

 昨季、レギュラーシーズンの出場数は32試合にとどまり、打率は.196に沈んだが、ヤクルトとの日本シリーズでインパクトを残した。神宮での第7戦で、一番・一塁で起用されると、プレーボール直後の初球を強振した。

「思い切り振っていこうと。一番バッターだったので、何とかチームが勢いに乗れたら、という思いだけでした」

 サイスニードから日本シリーズ史上初となる初回初球先頭打者本塁打を放ち、歓喜の瞬間に大きく貢献した。「僕は強く振る意識ですね。練習から振ってコンタクトできるようにしています」。その言葉どおりに、バックスクリーンに放り込んでみせた。

 入団時よりも体が一回り大きくなり、力強くなった。打撃練習では右方向にも力強い打球を放ち「昨年の後半から良くなった感触はある。打撃練習は右中間に強く打つイメージです。チームではラオウさん(杉本裕太郎)たちもそう心がけているので」と笑顔でうなずく。

 今年で5度目の春季キャンプ。表情もたくましくなった。

「3年目まで二軍でプレーすることが多かったので、一軍の選手となかなか話すことがなかった。最近はコミュニケーションを取る機会が増えたので、緊張も解けてきました」

 狙う二塁には、ベテランの安達了一、新助っ人のゴンザレスらがいる。若武者が競争に飛び込む。

写真=BBM
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