
来日2年目の今季は開幕から先発ローテの一角として活躍が期待される
来日2年目の
ポンセが順調に開幕へ向けて歩を進めている。コロナ禍で来日が遅れた昨季とは一転、今季は沖縄・名護キャンプ前に来日。ほぼ調整を任された中で、しっかりとした練習を重ねていたことを証明したのは、2月23日に行われた
ロッテとの練習試合(名護)だ。実戦初登板のマウンドから投じた第1球が160キロを計測した。
いきなりキャリア最速を更新したポンセ自身が驚いていた。球場内のスピード表示を見て「自分の目で見たのは初めてだよ」と、びっくり。普段から人懐っこく、笑顔が絶えない助っ人右腕は「状態はすごく良かったですし、楽しむことができました」と、マウンド上でもエンジョイ精神で予定された1イニングを三者凡退。最高のスタートを切った。
昨季はノーヒットノーランを達成して一躍、時の人となった。来日が遅れたことで、シーズン序盤はなかなか波に乗れなかったが、夏場から本領発揮。昨年7月以降は先発ローテーションに完全に定着し、同8月27日
ソフトバンク戦(札幌ドーム)で大記録を達成した。今季は開幕からフル回転することが、目標だ。
春季キャンプ終了後は、新本拠地のエスコンフィールド北海道でライブBPにも登板。3月14日、新球場のこけら落としとなった
西武とのオープン戦にも先発登板し、“初マウンド”を経験した。あとは球数を増やしていき開幕に備えるだけだ。「状態は上向きにきているよ。シーズンに向けて、前だけを見てやっていく」。昨季は14試合登板で3勝止まりだったが、開幕から万全のポンセなら、ポンポンと勝ち星を積み重ねてくれるはずだ。
写真=BBM