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ヤクルト・ピーターズ 開幕へ準備万端/助っ人たちのシーズンイン

 


 異国の地で順調な滑り出しを見せた。先発候補として期待される新助っ人左腕・ピーターズが2月23日に行われた巨人とのオープン戦(浦添)で来日初の実戦登板。先発して2回1安打無失点と上々の投球内容だった。

「オフシーズンに取り組んできたことを発揮できた。真っすぐがコントロールできたと思う。全体的にもう少し低めにできたらいい」

 チームを救う存在になれるか。最速153キロのピーターズは昨季、メジャー・リーグで22試合に登板し5勝2敗、防御率4.58。カーブやスライダー、チェンジアップなど多彩な変化球を操り、打たせて取る投球が魅力だ。ヤクルトが球団初のリーグ3連覇と日本一奪還を成し遂げるためには先発陣の奮闘が必要不可欠。高津臣吾監督はかねて「新しい力は勝つためにすごく大事な要素」と口にしており、ドライチ右腕・吉村貢司郎らとともに新風を吹き込む。

 日本野球にも順応する。2019年から2シーズン、エンゼルスでプレーし大谷翔平とも同僚で「常に全力で努力し続ける姿から学ぶことが多くあった」と振り返る。日本の春季キャンプはメジャーよりも早い時期から始まるが「日本に行くと決まってから、今までやってきたトレーニングのプログラムを前倒しした」と準備を整え、来日した。

 高津監督も「何が合うのか、何がダメなのか、いろいろやりながらテストしている感じは受けます。日本で頑張っていこうというところの表れなのかなと」と姿勢を評価。3月19日のイースタン・日本ハム戦(戸田)では二番手で登板し3回2/3を投げ4失点も6つの三振を奪った。来日1年目の開幕が待ち遠しい。

写真=BBM
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