「走魂」のスローガンの下、「最後まで全力で走り切る」が徹底される中、誰よりもその姿勢を示しているのが新加入のマーク・ペイトンだ。全力プレーや「最後まで走り切る」は、自らのプレースタイルそのもの。「一塁から三塁、二塁からホームや、ヒット1本でホームにかえってくるなど、どれだけ1つでも次の塁に進めて、ホームへかえってこられるか。それが野球選手としてのゴールだと思うので、そこは引き続き一生懸命やっていきたい」。アグレッシブな走塁に注目したいところだ。
また、打撃への期待度も高い。首脳陣からは、現時点では特に大きな修正点はなく、やってきたことで勝負してもらいたいと言われている。実戦が始まった中、自身では「日本人投手はモーションがゆっくり。そこに対してはアジャスメントが必要だ」と感じていると話す。そこに関しては、「打席に多く立ってもらうことで慣れてほしい」と
高山久打撃コーチ。また、同コーチは唯一、状態が悪くなったときの傾向を聞いたという。「力のないレフトフライとセカンドゴロが多くなるという話だった。そこは、体の開きなどが影響してくると思うので、注意して見てあげて、本人がやりやすいようにやってあげたい」と全力でサポートする考えだ。
3月8日の
中日戦(ベルーナ)で右耳後部に死球を受け、状態が非常に心配されたが17日の
ロッテ戦(ZOZOマリン)では2打席に立った。チームのために全身全霊を尽くしてくれる背番号「10」。「エネルギッシュなプレーは、一人がやればチームにどんどん浸透していくと思う。その一人でありたいし、良い雰囲気をつくっていければと思っています」と燃えている。
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